
下肢静脈瘤でよく見られる症状のひとつに足のムクミというのがあります。
このムクミというのは、生活習慣が原因で起きることが多く具体的には、
- 栄養不足によるムクミ
- 塩分の多い食生活により水分の摂取量が多くなることで生じるムクミ
- 冷え性によるムクミ
- 運動不足や同じ姿勢で長時間いることが原因でおこるムクミ
というのが考えられます。
また、生活習慣以外に、病気が原因による足のムクミもあります。
ひどいムクミを感じるようであれば、リンパ浮腫の可能性もあります。これはリンパ節を取り除いた手術(乳がんや子宮がん、前立腺がんなど)を過去に行った、放射線療法や外傷によってリンパの流れが停滞したといった場合に生じます。なお、この病気の場合は下肢静脈瘤の治療と同様の弾性ストッキングなどを用いた圧迫療法が行われることもあります。
リンパ浮腫の以外にも足のムクミが生じる病気に、
- 腎性浮腫(腎臓機能が低下したことによる過剰な水分で起きるムクミ)
- 心性浮腫(病気などが原因で心臓の働きが悪くなることで静脈の圧力が増し、ムクミができやすくなる)
- 肝性浮腫(肝機能の低下により、全身が疲れやすくなり、ムクミが生じる)
などです。
病気や生活習慣以外に、ストレスや甲状腺の機能低下、女性の場合はホルモンのバランスが変化しやすい周期(生理前、妊娠中、更年期など)などの際、足にムクミがみられることがあります。
いずれにしてもムクミの原因が不明であれば、速やかに医師の診察を受けるようにしてください。