下肢静脈瘤になりやすい方のタイプを身体的要素という点からみた場合、肥満の方は特に注意が必要です。
この肥満と下肢静脈瘤の関連性については、男性よりも女性の方が強いと言われ、とくに女性は肥満指数(BMI)※が30以上あるという場合、多くの方が下肢静脈瘤にかかっていると言われています。
肥満の方の多くは運動不足である場合が多いため、適度な運動も心がけるようにしてください。
運動不足になると静脈の流れが滞りやすくなるほか、筋力も衰えやすくなります。するとふくらはぎなどの筋(静脈)ポンプ作用の働きも悪くなっていきます。その結果、心臓の方に循環されるはずの血液の流れが悪くなり、下肢静脈瘤になりやすい土壌が形成されていきます。
肥満を解消する策としては、適度な運動を心がけるのはもちろんですが、食生活にも気を配るようにしてください。
- 栄養バランスのとれた食事を心がける
- 塩分を控えめにする
- 脂質や糖質を摂り過ぎない
- 野菜を多めに摂る
といったことを実践するようにしましょう。
※BMI計算法
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 適性体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22 |
この数値は22であれば健康と判断され、18.5以上25未満が標準域となります。なお数値が25以上の場合は肥満と判定されます。