下肢静脈瘤による脚の症状や病気に悩みを持つ方の割合は女性に多く、発症率は男性の約3倍というデータもあります。
なかでも40代以上の女性の約半数方に下肢静脈瘤を発症しているのではないかと言われています。
下肢静脈瘤になりやすい人の項でも触れましたが、女性は妊娠や出産の際に女性ホルモンの中の黄体ホルモンが活発に分泌するのですが、これは血管を広げてしまう働きがあり、この影響を静脈も受け、逆流防止弁が閉じにくくなり、その結果下肢静脈瘤を招きやすくなると言われています。
このほかにも加齢により血管が弱まったり、静脈の逆流防止弁が壊れやすくなっていること、また男性と比べると筋力が弱いということなどから、筋ポンプ作用の働きが悪くなりやすいということも考えられます。さらに、立ち仕事や座りっぱなしのデスクワークなどで、足の筋ポンプ作用が働きにくい状態を長期間続けるといったことも重なったりすることで、40代(以上)の女性に多く見られるのではないかと言われています。